2016年11月01日

伊藤若冲に挑む―名古屋絵付け―

伊藤若冲生誕300年記念
伊藤若冲に挑む―名古屋絵付け―
11月3日(木・祝)より11月11日(金)まで
展示いたします。

この作品の制作は、
平成28年度文化庁文化遺産を活かした地域活性化事業
名古屋陶磁の技の再生事業のなかで制作したものです。
”名古屋絵付け”の伝統技法を
若冲の作品に活かし制作しています。

大皿の絵付けということで、
焼成は当館の窯で一枚ずつ行いました。
最初に焼き上がったのは、
加藤豊子先生の色絵金彩、
和絵具の艶、輝きが素晴らしい作品です。
若冲の《老松孔雀図》を丸皿に絵付けるために、
サイドに描かれた細かい模様が全体を引き締めて、
豊子先生の抜群のセンスに感激です。
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《老松孔雀図》

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2番目に焼き上がったのが
安藤栄子先生の《群鶏図(部分)》、
手描き、凸盛り、ガラス盛りによる作品です。
焼成後に墨で彩色して仕上げています。
凸盛りに墨で彩色する方法は、
”名古屋絵付け”の伝統柄である
「二重盛り竜」の鱗部分に用いられている方法です。
若冲の絵を”名古屋絵付け”の伝統技法により、
見事に再現されています。

本日、窯入れをした作品は、
杉山ひとみ先生の《孔雀鳳凰図(部分 鳳凰)》です。
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上絵付は、窯の環境や素地の釉薬との相性によって、
焼き上がりの色や艶、仕上がりが左右されます。
時には、絵具が剥がれてしまうこともあります。
どの先生も何度もテスト焼成をされていますが、
この大きさの大皿はなかなか手に入らないということもあり、
テストは別のお皿でされました。
そのため、焼き上がるまで心配は尽きません。

大皿、伝統技法、若冲という
難題に挑まれた3人の先生方のご苦労を、
焼成のお手伝いをさせていただいたことで
その一部分に過ぎませんが、知ることができ、
勉強させていただけたことに感謝しています。
先生方の伝統技法に挑む真剣な姿を
作品を通して、多くの方にご覧になっていただきたいと思います。

11月3日(木・祝)13時30分より
《ギャラリートーク》を開催します。
3人の先生方より制作秘話をお話いただきますので、
ぜひ、この機会にお越しいただければと思います。

この日は、「歩こう!文化のみち」
イベントを開催しています。
イベントチラシ(pdfファイル)もご覧くださいませ
posted by pottery at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 展示
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