伊藤若冲に挑む―名古屋絵付け―
11月3日(木・祝)より11月11日(金)まで
展示いたします。
この作品の制作は、
平成28年度文化庁文化遺産を活かした地域活性化事業
名古屋陶磁の技の再生事業のなかで制作したものです。
”名古屋絵付け”の伝統技法を
若冲の作品に活かし制作しています。
大皿の絵付けということで、
焼成は当館の窯で一枚ずつ行いました。
最初に焼き上がったのは、
加藤豊子先生の色絵金彩、
和絵具の艶、輝きが素晴らしい作品です。
若冲の《老松孔雀図》を丸皿に絵付けるために、
サイドに描かれた細かい模様が全体を引き締めて、
豊子先生の抜群のセンスに感激です。
《老松孔雀図》
2番目に焼き上がったのが
安藤栄子先生の《群鶏図(部分)》、
手描き、凸盛り、ガラス盛りによる作品です。
焼成後に墨で彩色して仕上げています。
凸盛りに墨で彩色する方法は、
”名古屋絵付け”の伝統柄である
「二重盛り竜」の鱗部分に用いられている方法です。
若冲の絵を”名古屋絵付け”の伝統技法により、
見事に再現されています。
本日、窯入れをした作品は、
杉山ひとみ先生の《孔雀鳳凰図(部分 鳳凰)》です。
上絵付は、窯の環境や素地の釉薬との相性によって、
焼き上がりの色や艶、仕上がりが左右されます。
時には、絵具が剥がれてしまうこともあります。
どの先生も何度もテスト焼成をされていますが、
この大きさの大皿はなかなか手に入らないということもあり、
テストは別のお皿でされました。
そのため、焼き上がるまで心配は尽きません。
大皿、伝統技法、若冲という
難題に挑まれた3人の先生方のご苦労を、
焼成のお手伝いをさせていただいたことで
その一部分に過ぎませんが、知ることができ、
勉強させていただけたことに感謝しています。
先生方の伝統技法に挑む真剣な姿を
作品を通して、多くの方にご覧になっていただきたいと思います。
11月3日(木・祝)13時30分より
《ギャラリートーク》を開催します。
3人の先生方より制作秘話をお話いただきますので、
ぜひ、この機会にお越しいただければと思います。
この日は、「歩こう!文化のみち」
イベントを開催しています。
イベントチラシ(pdfファイル)もご覧くださいませ
